かゆみのメカニズム|体の中で何が起こってる?

アレルゲンがやってきました。口や目から入ってくるかもしれないし、汗に混じって皮膚に吸収されるかもしれませんが、とにかく体内に入ってきました。さっそく免疫細胞が異常に気付き攻撃を開始します。

その前に。なぜ普通の人はアレルギーを起こさない物質にあなただけアレルギーを起こすのか?ですが、アレルギーを起こしやすい人の自律神経は副交感神経優位のほうに偏っています。ちょっと普段からダルい感じはするけど特に身体に異変はなくて困ることはない・・・けどアレルギーは起こる・・・という身体は自律神経の副交感神経のほうが主に活動しています。

副交感神経が勝つと免疫細胞の中のリンパ球が増えるんです。交感神経優位の場合は顆粒球が増えます。リンパ球は抗体などを作る役目の細胞たち。免疫系を操る司令塔のような役割をしてるのですが、これが増えすぎると本来特に問題ない物質にまで攻撃命令を出し、攻撃を始めるとやたら抗体を作り始め、そして適切なところで止めさせる終了の命令も出せなくなります。要は、抗体という手裏剣をメッタヤタラに放ち続けてしまう免疫になっているからアレルギーが出やすいのです。

では、ここから最初に戻ります。

アレルゲンがやってきました。体内に侵入してきました。免疫細胞たちはメッタヤタラの攻撃を開始します。抗体がバンバン打ち放たれています。抗体があまりにも多いので、とうとう自分の脂肪細胞まで誤爆し始めました!

脂肪細胞の中には免疫系を助ける役目のある「ヒスタミン」が眠ってます。誤爆で細胞が破れてヒスタミンが大量に飛び出してきます。ヒスタミンが分泌されるとヒスタミン受動体と合体しますが、それをまたバカになってる免疫細胞たちが攻撃し始めました!本来は味方なのです!それを誤認するとはなんたるバカ!

ヒスタミンたちはどんどん死んで排出されていきます・・・これが皮膚に出てくると「かゆみ」となります。アレルギーと呼ばれるものはすべてこの仕組みです。死んだヒスタミンが排出されたのが喉なら「喘息」、目や鼻のグズグズになって排出されると「花粉症」と呼ばれています。

アレルギーを改善するにはこのアンバランスになってる免疫系をどうにかしないといけないことがお分かりになるでしょう。このままの免疫力にしていくと健康も危ないです。アレルギーだけでなく様々な病気のリスクもあります。

副交感神経優位はそう簡単には改善しないです。だってこれは現代の宿命だから。歩かない、お腹を空かせる間がない、体温調節はエアコンのお陰であまり必要ない、電気があって遅くまで起きて活動できる・・・これらが副交感神経を優位にする生活です。要するに楽をしすぎてる生活。もう今さら改善するにも環境が整いすぎてかなり難しいと思います。

でも、免疫のバランスならやり方次第で少しは改善できるかもしれません。免疫を整えるには腸内環境を良くしていけばいいことが最近研究で明らかになってきています。健康によいと散々言われている「善玉菌優位の腸内環境」にするのです。

便秘を解消するのが健康の源!とでも言うような謳い文句はよく見ますよね?あれは一理あって、便秘を解消することは→腸内環境が善玉菌優位にならないと有り得ないことで→善玉菌が増えれば免疫力が改善するから→健康になるよ!って流れの理屈なんです。

説明が長くなるので端折りますが、善玉菌が出す酵素が免疫細胞の司令塔T細胞を活性化させて賢い司令官にしてくれるという働きがあることが、ごく最近の研究で明らかになってきています。

司令官を賢くすればバカすぎる免疫系も少しはまともな働きをするのではないか・・・そう思いませんか?

>> では腸内環境を善玉菌優位にするにはどうすればいいの?